「子供が産まれたから、そろそろ家を購入しよう」
「子供が小学校に上がるから、そろそろ家を建てよう」
と思う方は多いと思います。
そんな時、仕事の関係上、遠方への引っ越しは難しい場合でも、少し地域が違うだけで子育てに向いた地域に住むことができます。
地域によって制度や環境の整い具合は大きく違ってきます。
一生住み続けることを想定し、子育てがしやすく、これからも活気が続く街に住みたいですよね。
この記事ではテーマごとに「子育てしやすい地域の探し方」をまとめましたので、参考にしてみてください。
待機児童が多い地域は避けるべき?
近年、共働きの家庭が増えているので、保育園が充実しているかどうかは大きなポイントです。
「専業主婦だから、保育園は必要ない」と今は思っている方も、子供が大きくなり少し手が離れたころに働きたいと思った時、子供を預ける場所がなければ働きに出ることができません。
保育園が少ない場合、幼保一貫教育として、幼稚園で長時間保育をしてくれるなど対策が取られているかも重要なポイントとなってきます。
万が一、認可保育園に入れず認可外保育園に入る場合、助成金を出している自治体もありますのでチェックしてみてください。
子育てしやすい行政サポートが整っている地域は?
市町村や行政によって独自の子育て支援を行っている地域があります。
例えば
東京都中央区 | 妊娠したらタクシー利用券が1万円分支給されます。 |
東京都渋谷区 | 一人の出産につき8万円支給されます。 |
神奈川県厚木市 | 第二子は月額4,500円以内で、おむつ・おしりふきを助成してくれます。 |
山梨県早川町 | 義務教育にかかる教材費や給食費を町が負担してくれます。 |
制度は変わることがありますので、詳細は各自治体のホームページをご確認ください。
医療費も中学校卒業まで助成を受けられる地域と、小学校低学年までの地域があります。
愛知県長久手市は住みやすい街日本一に輝くなど、子供だけではなく高齢者にとっても住みやすい街となっています。
公園も多く、「もりのようちえん」では幼稚園だけではなく、一万坪の敷地内に老人ホームやケアハウスがあり、いろんな世代が関われるコミュニティとなっています。
平均年齢も若く、育児に悩んだ際に相談したり、息抜きできたりする場所も多く存在します。
教育環境が整っている地域は?
将来的に有名な小学校や中学校に通わせたいと希望される場合は、首都圏に住むのがおすすめです。
やはり地方では学校自体が少ないですし、小さいうちは遠方まで通学ができません。
その点、首都圏に住んでいれば、これら通学の心配はいりません。
東京都でみていくと、江東区は若い世代も多く、駅前にも塾が充実しています。
大田区では東京工業大学があり、そのすぐそばに位置する清水窪小学校では、大学内での体験学習や専門施設の見学などを行っています。
港区は外資系企業が多いこともあり、多国籍の人が在住しています。
そのため国際科という授業が設けられ、英語活動や国際理解教育が行われています。
品川区では中高一貫教育を取り入れ、小学一年生から英語をカリキュラムに導入。
各学年ごとに、年一回は英検の検定料を区の教育委員会が全額負担しています。
通勤・通学に便利な地域は?
通勤・通学に便利な地域は首都圏や都市部といえますが、都市部に近ければ近いほど地価は上がってきてしまいます。
都市部より少し離れた場所でも、電車一本で目的地に到着できる、特急や快速が止まるなど、意外と便利な場合があります。
都市部から少し離れた場所から電車に乗る場合、座ることができるのもメリットです。
住みやすい街ランキングは?
毎年、東洋経済新報社が全国の都市を対象に「住みよさランキング」を付けています。
住みやすいということは、もちろん子育てもしやすい地域といえます。
2017年「住みよさランキング」の結果
1位は千葉県の印西市
印西市は6年連続で1位になっており
- 大型のニュータウンや商業施設がある
- 大学や企業の研究開発拠点でもある
- 成田空港や羽田空港、東京都心へのアクセスも便利
などが評価の理由です。
2位は富山県の砺波市
農村部はのどかな風景が広がる一方で、市の西部で3つの自動車道が結節する交通の要衝となっています。
大型商業施設も多数進出しており、これからも活気が続いていく街といえます。
3位は愛知県の長久手市
子育ての行政サポートも整っていますが、名古屋市の東部と隣接し、年少人口・生産人口比率が高く、老年人口率が低いです。
公園も多く、子育てにも向いています。
子育てしやすい地域選びは徹底した下調べが大切
テーマごとに地域選びのポイントをまとめてきましたが、家族それぞれ生活スタイルが異なるので、何を優先すべきか順位を付けるのは難しいです。
ぜひ家族で「我が家が大切にしたいポイント」をよく話し合ってみてください。
また家や土地を購入する前に、現地へ向かい、近くに生活に必要な店舗があるのか、小学校や保育園はどこにあるのかなど、よくよく調査することが大切です。
時間帯によっても街の雰囲気は変化していきますので、「平日の朝昼晩」と「休日の朝昼晩」に購入地を見学してみてください。