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【注文住宅で人気の床材まとめ10選】無垢やタイルなど種類別に特徴をご紹介

タクミ
タクミ

注文住宅だからこそ床材にもこだわりたいけれど、床材にはどんな種類があって、どれが人気なのかな?

イエ子
イエ子

色々な床材があるけれど、それぞれにメリット・デメリットがあるので、部屋ごとに適した床材を選びたいわよね。

 

この記事では「注文住宅で人気の床材10選」をご紹介します。
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注文住宅で人気の床材まとめ

床材 おすすめスペース コスト
無垢フローリング リビング、ダイニング、キッチン、玄関ホール、洗面所など
古材 リビング、ダイニングなど
タイル 玄関のたたき、洗面所、浴室など
玄関のたたき、コンサバトリー(ガーデンルーム)など
和室、寝室、リビングのコーナーなど
洗面所など
洗面所など
洗面所など
コルク 子供部屋など
ウールカーペット 寝室、子供部屋など

無垢フローリング

LDK(リビング・ダイニング・キッチン)や玄関ホール、洗面所におすすめの無垢フローリング

フローリングに使われる樹種はいろいろありますが、次の2つに大別されます。

  1. 広葉樹系
  2. 針葉樹系

フローリングは樹種や厚み、幅や長さによって価格差が生まれますので、

  • 素足で歩く
  • 直接床に寝転ぶ
  • 水を使う

など、場所ごとに具体的なシチュエーションを思い浮かべながら絞り込んでいきましょう。

広葉樹系フローリング材

広葉樹は手のひらを広げたような平たい葉をもち、

  • ナラ
  • メイプル
  • チーク
  • ウォールナット
  • チェリー

などが床材として使われています。

材質はかたくて重量感があり、反りや縮みが比較的少ないと言われています。

オーク(ナラ)

ブナ科
アジアが原産。心材は淡褐色、辺材は灰白色で、年輪がはっきりしています。緻密で光沢があり、加工性が良いので、家具や建具など幅広く使われます。

メイプル

カエデ科
北米、欧州が原産。心材は赤茶色、辺材は白みがかった赤褐色で、波形の美しい縞模様や鳥の目のような木目が現れるのもあります。重厚で割れにくく、時間とともに全体が飴色になるので、経年変化が楽しめます。

チーク

クマツヅラ科
東南アジアに多く分布。心材は金褐色や赤褐色、辺材は黄白色で、特有の光沢や香りを持っています。耐震性や耐久性があるため、船の甲板などにも使われています。

ウォールナット

クルミ科
北米が原産。心材はチョコレート色〜紫赤色、辺材は淡色で、濃淡の美しい縞を現す人気の樹種。重厚感があってかたく、耐久性があります。狂いが少なく、加工性にも優れているので、家具にも多く使われます。

チェリー

バラ科
きめ細かく滑らかな木肌を持つ材。時を経るごとにツヤを増し、明るい琥珀色は深みのある赤褐色に変化します。造作材や内装材に重宝されているほか、ヨーロッパでは古くから高級家具に使われています。

カリン

バラ科
東南アジア、中国が原産。心材は赤褐色、辺材は褐色〜淡黄色で、濃淡の縞模様が見られます。湿気にも強いことから床材に多く使われています。また割れにくい性質があるため、家具にも多く使われています。

針葉樹系フローリング材

一方、針葉樹は針のように尖った葉をもち、

  • パイン
  • スギ
  • ヒノキ

などが床材として使われています。

材質はやわらかで肌触りがよく、節の多いものは比較的入手しやすい価格になっています。

パイン

マツ科
一般に出回っているパインは北米や欧州が原産ですが、アジア原産のカラマツも同じマツ科です。美しい木目を持ち、歩行感が良く、人気の樹種。加工性がよいことから、欧米では家具にも多く使われています。

スギ

スギ科
原産地はアジア。国産も多く、まっすぐに成長するため、昔から構造材や床柱などに多く使われてきました。心材は赤褐色、辺材は白色。軽くてやわらかく、歩行感もよく、求めやすい価格帯なので、人気があります。

ヒノキ

ヒノキ科
心材は淡黄褐色~淡い赤色、辺材は淡い黄白色。肌目は緻密で、光沢と独特の芳香を持っています。昔から高級建築材や和風建具などに使われてきました。

無垢フローリングと複合フローリングの違い

  • 無垢フローリングとは、一枚ものの無垢材を使った床材のこと
  • 複合フローリングとは、合板で作られた基材の表面に薄い天然木を張った床材のこと

無垢フローリング

無垢フローリングであれば、本物の木の素材感を味わえ、無垢ならではの風合いが楽しめます。

また内部に空気を含んでいるため断熱性があり、湿気を吸ったり吐いたりする調湿機能や適度な弾性があって歩行感がよく、肌触りがあたたかいなどの長所もあります。

さらに傷や汚れがついても、表面をサンドペーパーでこすれば補修も可能で、半永久的な耐久性があります。

一方で、湿度や温度変化によって反りや割れができやすいという欠点もありますので、電気カーペットを長く使用したり、温風ヒーターを直接当てるのは避けた方がいいです。

床暖房に無垢材を使用したい場合には、「クリやナラなど伸縮率の低い樹種」や「木への影響が少ないとされている低音温水式の床暖房システム」を選ぶようにしましょう。

複合フローリング

複合フローリングは反りや割れの心配はありませんし、床暖房用の商品も色々と販売されています。

一方で、表面の無垢材が薄いため、無垢材特有のメリットはあまり期待できません。

また傷がついて下の合板部分がのぞくと、補修が困難になります。

複合フローリングの方が安い?!

以前は複合フローリングの方が無垢フローリングよりも安いイメージがありましたが、最近では、高級感を出した複合フローリングや輸入された安価な無垢フローリングがあり、製品自体の価格差は比較しにくくなっています。

むしろ、パネル状に加工済みの複合フローリングは施工が短時間で終わるけれど、一枚一枚張っていく無垢フローリングは施工に手間と時間がかかるため、値段の差は施工方法によると言えます。

また

  • 乱尺張り
  • 市松張り
  • パーケット張り
  • ヘリンボーン張り

など、張り方でも値段差が出てきます。

無垢フローリングの仕上げ材

せっかく無垢フローリングにするなら、塗料も油性ワニスやチークオイル、亜麻仁油など、天然成分の自然系塗料を使うと、木の呼吸をさまたげず、より一層ナチュラルな風合いが楽しめます。

無垢フローリングの仕上げ材は、次の2種類があります。

  • オイル:木材に浸透し、内側から保護。しっとりとした濡れ色になり、木目が浮かび上がります。
  • ワックス:肌の表面に薄い膜を作って保護。色味はほとんど変わらず、さらっとした仕上がりに。

古材

カジュアルなLD(リビング・ダイニング)におすすめの古材

長い年月を経過した独特の表情が魅力です。

以前は店舗の内装に使われることが多かったですが、現在は一般住宅でも床や梁、柱などに使う人が増えています。

古材とは

古材とは、使い古しただけの木材ということではなく、古材を扱う流通業界では次のように定義されています。

古材は昭和25年以前に建てられた建築物に用いられた木材」というラインを定めました。

すなわち「古材」とは築50年以上経った伝統構法並びに在来工法の建物に用いられた国産木材と定義しております。

引用:一般社団法人全国古民家再生協会東京第一支部HP

上記のような国産古材とは別に、最近では欧米やアジアの古い建物から解体された木材を加工したフローリング材や、日本の建築現場で使われていた古い足場板にも注目が集まり、年代物のテイストを楽しむ人が増えています。

アンティークパイン

欧米では古材再生事業が盛んで、古い建物を解体したときの木材が日本にも多く輸出されています。中でもアンティークパインはダントツの人気です。

足場板

足場板とは、建築現場などで作業する際の仮設作業台に使われていたスギの板材のことです。最近では木製の足場板の需要が減りましたが、その分、使用済みの足場板をフローリングや家具などに再利用するケースが増えています。

タイル

玄関のたたきや洗面所、浴室におすすめのタイル

一般の建材として流通しているセラミックタイルは、素地の状態や焼成温度の違いによって、次の3つに大別されます。

  • 磁器質タイル
  • せっ器質タイル
  • 陶器質タイル

タイルは初期費用こそ高いものの、丈夫で、汚れや水に強いものが多いので、その後のランニングコストがかかりにくい床材(=長い目で見るとお得な床材)です。

ただ、タイルのかたさからくる足の疲れや冷えは避けられないので、長時間立って作業するキッチンの床材としてはおすすめできません。

磁器質タイル

磁器質スタイルは、1250〜1300度の高温で焼いているので、素地は透光性があり、緻密でかたく、叩くと金属音がします。

給水率は1%未満と、ほとんど吸水しないため、水回りはもちろん、外部の床にも施工できます

磁器タイル

粘土や石が原材料。防水性や耐摩耗性にすぐれ、色や形などバリエーションが豊富。蓄熱性が高い素材なので、床暖房の仕上げにも向いています。また磁器質タイルは水拭きができるので、ペットを飼っているお宅にもおすすめです。

せっ器質タイル

せっ器タイルは1200度前後で焼かれ、磁気質タイルのような透光性はありませんが、吸水性は5%以下なので、外部にも使えます

テラコッタ調タイル

本物のテラコッタタイルを模したもので、素地は磁器質やせっ器質です。高温で焼かれるのでかたく、耐摩耗性に優れ、釉薬をかけた製品は水にも強いです。メンテナンスが不要なので、掃除が苦手な方に最適。

陶器質タイル

陶器質タイルは、1000度以上と3種類のうちで最も低い温度で焼かれるので、叩くと鈍い音がします。

素地は多孔質で吸収性がありますので、一年に一度は専用の撥水剤を塗った方が、水が浸み込みにくく、汚れにくくなります。

テラコッタタイル

素焼きタイルのことで、南欧では中世からつくられていました。低温で焼くため、吸水しやすく、割れたり傷もつきやすいですが、素朴な表情を楽しめます。

アンティークテラコッタ

18〜19世紀に使用されていたテラコッタタイルをアンティークテラコッタと呼びます。中には古いお城を解体したときに出たものも。サイズや色は不揃いなものが多く、汚れや傷もありますが、年代物のテイストを楽しめます。

高機能なタイル

基本のタイルに加え、表面に光沢を出したり、水分が染み込まないように釉薬(色やツヤを出すため、タイルを焼く前に塗るガラス質の塗料)をかけたりしたものもあります。

さらに、最近は汚れをつきにくくしたタイルや、保温性を高めたタイルなど、高機能なタイルも開発されていますので、場所や用途に合ったタイルを選べば、快適な暮らしができます。

サーモタイル

基材部の中に微細な気泡を多数分散させて断熱層を形成することで、タイル自体の熱伝導率を小さくしています。足裏から奪われる熱が少なく、冬場の不快なひんやり感を軽減するので、浴室や洗面所に向いています。

タイトルの目地

タイルを選択した場合に気になるのが目地の汚れ

目立ちにくいのはグレーやベージュなどですが、最近は白でも汚れにくいタイプが出ています。

また目地の割れにくさにも注意が必要です。

ストロングタイプの目地材なら、ペットの爪でも傷がつきにくい硬度があります。

玄関のたたきやコンサバトリー(ガーデンルーム)におすすめの石

床に使われる石材といえば、高級感がある大理石や御影石が多く使われてきましたが、ナチュラルテイストのインテリアを好む人が増えたことから、素朴でラフな印象のタンブルストーンやライムストーンなどの人気が高まっています。

施工費はタイルと同じぐらいですが、素材の価格はやや高めです。

施工してもらうときは、石の重みでたわまないよう、きちんとした下地づくりをしてもらう必要があります。

大理石

独特の模様と華やかな色彩が人気の石材。産地により色はさまざまですが、イタリア原産の白大理石は人気です。

御影石

白や黒、赤が基調。仕上げの磨き方により表情が変化します。流れるような模様が美しく、エレガントな印象があります。

タンブルストーン

大理石や石英岩などをタンブル加工(転がして角を取る加工)して、磨きをかけずに仕上げたものです。天然石のため、模様や色にバラつきがありますが、それも風合いのうちなので、楽しめる人には魅力的な素材です。

ライムストーン

マットでやさしい表情をもつ石材。水中に沈んだ生物の殻などが堆積して岩石化したもので、四角に成形加工したものや自然のままの乱形も。建築用石材の中ではやわらかく、吸水性が高いのが特徴です。

和室や寝室、リビングのコーナーにおすすめの畳

ごろりと寛ぐスペースづくりには最適です。

最近は縁なしタイプや染色したモダンカラーの畳も人気で、和モダンテイストが楽しみやすくなりました。

い草

い草を織り込んだ畳表で畳床を覆う日本古来の床材です。風通しを心がけることで、長く気持ちよく使うことができます。

木質繊維

畳表に木質繊維を使い、さらっとした質感に仕上げた新感覚の畳。い草のような毛羽立ちが起こりにくく、使うほどに光沢が出てきて、味わいが増します。

洗面所におすすめの麻

麻の葉を原料にした床材は、ざっくりした素材感がナチュラルインテリアに馴染み、心地よい空間を生み出してくれます。

フローリングよりも高価なので、小さなスペースでの使用に向いています。

サイザル麻

中南米やアフリカでサイざいされたサイザル麻を原料に、葉をつぶして繊維を取り出し、敷物として加工したもの。丈夫で通気性があります。見た目はざらっとしていますが、素足で歩いたときの感触は心地良いです。

洗面所におすすめの竹

温泉宿の脱衣所にもよく使われています。

しなやかで傷がつきにくく、丈夫なことに加え、膨張・収縮率が小さく、さらっとした肌触りなので、特に水回りに適しています。

洗面所や廊下、リビングにおすすめの藤

表面がホウロウ質で覆われているため水に強く、耐久性があります。

コルク

子供部屋におすすめのコルク

コルク樫の樹皮が原料の、吸音性衝撃吸水性に優れた床材です。

滑りにくく、転んでも怪我をしにくいので、子供部屋に最適です。

ウールカーペット

寝室や子供部屋におすすめのウールカーペット

羊の毛が原料で、保温性と程よい調湿作用があるので、冬はあたたかく、夏は涼しいです。

静電気が起きにくく、汚れにくいのも特徴。

ただ床材の中では高価なので、食べこぼしなどで汚れない部屋に向いています。

床材を選ぶ基準

床材を選ぶ際に一番大切な基準はやはり「好み」ですが、その他、

  • その部屋の暑さ、寒さ
  • その部屋の湿気の多さ
  • その部屋の具体的な使い方(例:素足で歩く、寝る、長時間立つ)
  • 足音の響き方
  • メンテナンスのしやすさ(例:傷つきやすさ、割れやすさ、汚したときの対処法)

なども考慮に入れると、住んでからも快適さが得られやすくなります。

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