「地元の工務店で、長期優良住宅や省エネ性能に優れた木造住宅を建てたい」とお考えの方にぴったりな補助金制度、「地域型住宅グリーン化事業」をご存知ですか?
地域型住宅グリーン化事業とは
地域型住宅グリーン化事業とは、長期優良住宅や低炭素住宅など省エネ性能や耐久性能に優れた木造住宅を建てると、工事を担当する事業者グループに対して、補助金が交付される制度です。
各地で木造住宅の生産体制の強化および木造住宅の省エネ改修を促進することで、環境負荷を減らすため、また子育てを家族で支え合える三世代同居がしやすい環境づくりを目指すための事業です。
ここでの「グループ」とは、地域の中小工務店を中心に、原木供給→製材→建材→設計→施工など、住宅生産に関わる事業者で構成されています。
そのため地域型住宅グリーン化事業を活用するためには、国土交通省の採択を受けた「グループ」に所属する業者に家づくりを依頼する必要があります。
地域型住宅グリーン化事業に参加していない工務店で、長期優良住宅を建てたとしても、補助金は交付されません。
地域型住宅グリーン化事業の補助金の受け取りについて
補助金は、施主に直接交付されるのではなく、工事を担当するグループに交付されるので、施主は間接的に補助金を受け取ることになります。
が、補助金は全額が建築主(売買契約による住宅の場合は買主)に還元されることになっていますので、この点をしっかり確認するようにしましょう。
地域型住宅グリーン化事業の補助金額
補助対象は、木造住宅と木造建造物(非住宅)に分かれますが、ここでは木造住宅の補助に限定してお伝えします。
補助対象住宅 | 補助額上限 |
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1: 長期優良住宅 | 110万円 |
2: 高度省エネ型(認定低炭素住宅、性能向上計画認定住宅) | 110万円 |
3: ゼロ・エネルギー住宅 | 140万円 |
4: 省エネ改修型 | 50万円 |
さらに表1〜3の補助対象住宅タイプには、地域木材を過半利用する場合や三世代同居への対応をあわせて行う場合には、補助金が加算されます。
補助金の加算 | 加算額上限 |
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地域木材を過半利用する場合 | 20万円 |
三世代同居への対応をあわせて行う場合 | 30万円 |
地域型住宅グリーン化事業を活用できる工務店の探し方
地域型住宅グリーン化事業に参加している、国土交通省の採択を受けた近所のグループや工務店は、「地域型住宅グリーン化事業採択グループ紹介・工務店検索」で探せます。
工務店の連絡先だけでなく、取り組み内容や補助金実績の有無も分かりやすいです。
地域型住宅グリーン化事業の申請の流れ
補助金の申請手続きは業者が行いますが、施主として基本的な流れを押さえておきましょう。
- グループ提案申請
- 評価
- 採択
- 着工
- 交付申請
- 交付決定
- 工事完了・実績報告
- 補助額の確定・補助金受領
流れ3の「採択」を受けた地元の中小工務店に依頼をする必要があります。
採択通知後、工事着手が可能となります。
家づくりに関する各種優遇税制を利用予定の場合、入居期日が要件に含まれている制度もあるので(例:住宅資金贈与の非課税の特例)、工事期間や引き渡しの時期は再確認しておくと安心です。