最近大人気の平屋住宅。
家事や掃除がラクになる「身の丈にあった住まい」として、注文住宅で平屋を選択する家族が増えています。
平屋住宅2つのメリット
家事や掃除がラクになる
平屋住宅の最大の特徴は「階段がない」こと。
1階で洗濯をし、2階へ洗濯物を運んで干す。
掃除機を持ち上げながら階段を掃除する。
腰をかがめて階段を拭き掃除。
こうした家事は毎日のことだけに大変な重労働です。
また年を取ると階段を上がるのが肉体的に辛くなり、2階は物置きになっていくケースが多いです。
その点、平屋住宅なら階段がないので、家事や掃除がラクになるだけでなく、足腰が弱くなっても暮らしやすいです。
建築費が低コストで済む
家はシンプルな構造であればあるほど、建築費が抑えられます。
もちろん地域や工務店によって多少の金額差は生まれますが、平屋住宅はシンプルな家なので、ハウスメーカーの既存プランよりは低コストで仕上がります。
得した分だけ、内装や機能にお金をかけることもできます。
平屋住宅の間取り
「ロクマルハウス(60ハウス)」という言葉を聞いたことがありますか?
ロクマルハウスとは、第二の人生が始まる60歳の「身の丈に合った住まい」を考えたもので、ちょっとお洒落でコンパクトな平屋住宅のことです。
もちろん平屋住宅を検討されている方全員が60代ではありませんが、平屋住宅の間取りを考え始める「基準」として使われます。
特徴としては
- 夫婦2人暮らしを想定
- 間取りは2LDK、83㎡
- 平屋
- 三角屋根
- バリアフリー対策済み
詳細をもう少しお伝えしていくと、まず間取りはリビングと夫婦それぞれの個室からなる2LDKです。
夫婦が互いに各々の趣味や時間を楽しむために個室は用意しつつも、何かあった時にすぐに駆け付けられるよう隣り合わせに設計されることが多いです。
また廊下や各部屋の出入り口は車椅子がスムーズに通れる幅で、なおかつ引き戸にしておくことで、将来いざ車椅子生活になった時にも慌ててバリアフリー対策をしなくても大丈夫なようになっています。
その他、コンパクトでシンプルな間取りにすることで、冷暖房の効率も良く、冬場のヒートショック防止にも効果があります。
注文住宅はあなたの希望通りの間取りが叶えられる反面、ゼロから自分たちで考えていく必要があります。
そのためまずは「ロクマルハウス」を基準に、そこからあなたの理想の家にカスタマイズしていくと間取りも考えやすいです。
平屋住宅の間取りを考える際の注意点
平屋住宅はメリットがある一方、採光の問題などから都市部の住宅密集地に建てるのはおすすめできません。
郊外や田舎に自分の気に入った土地を見つけて建てたほうが、明るく風通しの良い空間で快適に暮らせます。
どうしても都市部で暮らしたい場合は、平屋住宅よりも、シンプルな2階建ての家のほうが現実的といえます。
平屋住宅を注文住宅で建てる場合の費用の相場
平屋住宅の費用相場は、床面積や部屋の数、システムバスなどの設備機器のグレードなどにより変動しますが、以下が目安となります。
床面積 | 費用の目安 |
---|---|
25坪まで | 500~1000万円程度 |
25〜35坪 | 750~1500万円程度 |
35坪以上 | 1000~3000万円程度 |