地鎮祭とは
地鎮祭とは、工事の無事を祈るために行います。
地鎮祭は、文字通り、地の神様を鎮める儀式で、神主さんに祓い清めてもらいます。
基礎工事に進む前に行うので、着工から約1週間を目安に行うのが一般的です。
参加者は
- 建て主
- 建て主の家族
- 設計者
- 棟梁
- 鳶
- 基礎や躯体工事の職人さんたち
地鎮祭に向けて準備するものとは?
まずは
- 建て主(あなた)
- 工事担当者(工務店)
- 工事監理者(設計事務所)
の三者で、
「誰が神主さんに連絡をするのか?」
「日時は?」
「出席人数は?」
「祭壇へのお供え物は誰が何を用意するのか?」
など地鎮祭の打ち合わせをします。
そして地元の神主さんに連絡をして、地鎮祭の執り行いをお願いします。
地鎮祭に向けて用意するものは地域によって異なる部分もあるので、事前に神主さんに必要なものを確認しておくと準備がスムーズに進みます。
またハウスメーカーや工務店が用意できるものを確認しておきます。
大手ハウスメーカーだと、テント・椅子・紅白幕・砂などを用意してもらえる可能性が高いです。
【我が家が用意したもの】
米
水
塩
清酒2升
海のもの
山のもの
果物
家を建てるなんて一生に一度のこと!
当日はカメラも持っていって、記念写真を撮らなきゃ♪
地鎮祭の祭壇の飾り方(例)
土地の四隅に青竹を立て、その間にしめ縄を張り、聖域を作ります。
次に、その聖域の中に八脚台という木の台で、南か東向きに祭壇をつくります。
中央に神籬(読み方:ひもろぎ/榊に御幣・木綿をつけたもので、これに神様を呼びます)を立てて、米・水・塩・酒・魚・野菜・果物などのお供え物を置きます。
地鎮祭の流れ(例)
神主さんがお祓いや祝詞をあげたあと、初めてその土地に鍬や鋤を入れ、工事の安全を祈願します。
時間は、全体で1時間~2時間くらいかかります。
1:修祓の儀・降神の儀(しゅうふつのぎ・こうしんのぎ)
神主さんのお祓いを受けます。
2:献餞の儀(けんせんのぎ)
お神酒の瓶子のフタをとってお供えをした印とし、お神酒を盛り土にかけて清めます。
3:祝詞奏上(のりとそうじょう)
神主さんが祝詞を奏上します。
4:刈初めの儀(かりぞめのぎ)
設計者が鎌で草を刈る所作を3度行います。
5:穿初めの儀(うがちぞめのぎ)
建て主が鍬で土地を掘る所作を3度、工事責任者が鍬で土をすくう所作を3度行います。
6:玉串奉奠(たまぐしほうてん)
神主さんから玉串を受け取り、神前に捧げ、二拝二拍手一拝します。
7:撤饌(てっせん)
神主さんが瓶子のフタをしめ、祝詞を奏上します。
8:神酒拝戴(しんしゅはいたい)
建て主がお供えした奉献酒は神主さんへお渡しし、
親戚・大工さん・工務店・ハウスメーカーさんなどからの奉献酒は建て主がいただきます。
お神酒をいただいた後、建て主が挨拶をします。
地鎮祭での建て主の挨拶、何を話せばいいの?
ひねりは何もありませんが、我が家は下記のような挨拶をさせてもらいました。
「私たち家族一同、工事がスタートするのを楽しみにしておりました。家が無事に完成するよう、皆様のお力をいただきたく、どうぞ宜しくお願い申し上げます。」
地鎮祭にかかる費用はいくら?ご祝儀はいくら包めばいいの?
祭壇などの費用
用意すべき米の量や清酒の種類によって変わってきますが、1万円~3万円が目安となります。
玉串料(初穂料)
相場は2万円~5万円です。
神主さんへの祝儀は、紅白の花結びの祝儀袋を用意し、表書きは「御玉串料」「御初穂料」「御神饌料」などとします。
名前は苗字だけでなく、フルネームで書きます。
施工者へのご祝儀
施工者への祝儀は、玉串料と同様に紅白の花結びの祝儀袋を用意し、表書きは「御祝儀」「地鎮祭祝」などとします。
名前は苗字だけでなく、フルネームで書きます。
地鎮祭に用意するお酒って決まりがあるの?
地鎮祭に用意するお酒は「奉献酒」とも呼ばれ、清酒2升を奉げるのが一般的です。
奉献酒のお供えは、祭壇に向かって右側に建て主(あなた)からのお酒を、左側に設計者や施工業者からのお酒をお供えします。
「のし紙」をつけますが、表書きは上部に「奉献」と書いて、下部にあなたの名前や会社名を書き込みます。
お酒を買う際に、酒店の方に「地鎮祭のために」と伝えれば対応してもらえます。
お酒を用意する時のアドバイス
お酒の購入時に化粧箱入りを勧められることもあるかもしれませんが、箱は不要です。
なぜなら地鎮祭の流れで紹介している「献餞の儀」にて、神主さんがお神酒の瓶子のフタを取ります。
もし箱入りだと、この献餞の儀の際に神主さんを困らせ、箱から出して供えなおしてもらう必要が出てきてしまいます。
紙の包装紙の上に、のし紙をつけてもらうだけで十分です。
鍬を入れる時、緊張して「エイ!エイ!エイ!」と大きな声が出なかった…。
そうね、か細い声だったわね(笑)
でも地鎮祭が無事に終わったから、いよいよ基礎工事が始まるのね。
無事に家が建ちますように!